ETACスタッフブログへようこそ

このスタッフブログでは、カタログなどではすぐに伝えられないエタックの最新情報をお伝えします。技術情報をはじめ新製品のご案内やサポート情報、エタック製品を導入頂いたお客さまの声などを中心にお客さまにお役に立てる情報を発信して参ります。

耐光性試験レビュー(受託試験新メニュー)

7月より試験機が稼働しました!

こんにちは!クリニック営業の田中です。

6月中旬に当社みずなみ試験所に導入しました「耐光性試験機」のサービスがいよいよ正式に開始となりました!

国内の受託サービスとしては少ない「メタルハライド光源」の試験機です。

早速、お客様に当試験機の受託サービスをご活用いただきましたので、改めてご紹介をさせていただきます。

DIN規格対応 メタルハライド式 耐光性試験機

DIN規格(ドイツ)への対応

メタルハライド、、
というと太陽光に近似していないというイメージがありませんか?

今回当社で導入した試験機は違います!

規格でされている「太陽光スペクトル(CIE No.85,T4)」に近似した光を照射する試験機です。

従って、LV124(欧州自動車規格)にも採用されている「DIN 75 220」に対応した試験が可能です! 

また、試験に応じてIndoor Glass(4mm厚の透過ガラス)を脱着することでOutdoor (D-OUT) / Indoor (D-IN) にも対応します。

広い試験スペース&簡単設置

1大容量の試験スペース

[W]800mm×[D]700mm×[H]500mm (有効照射寸法)

棚網への耐荷重は 50㎏ まで対応可能です!

「これは入らないんじゃないかな…」
「一度にたくさんのサンプルを投入したい…」とお考えのお客様は是非ご相談ください。

2.簡単に設置。

「平置き設置」が可能です。
いわゆる回転型のタプではない為、サンプルの工夫や指定治具への貼付け等のひと手間が不要です!

高い促進性

メタルハライド式の特徴でもありますが
やはり何といっても「高い促進性」が売りの一つです。

「評価までの時間があまりない…」
「試験機の空きがない…」
とお困りのお客様にも、高い照射強度(~1,150W/㎡)で短期間で試験結果を取得可能です。

是非当社営業にお問合せください。

※写真は光源となります。試験時は装置内部へ収納。

最後に、、

「DIN規格対応」「試験スペース」「促進性」なにかしら気になるポイントがありましたらお気軽にご相談ください。

『最新環境試験トピックス』ウェビナー開催!!

日時   : 2022年7月28日(木) 14:00~15:00

参加費  : 無料

会場   : オンライン ※Zoom ライブイベント

主催   : ETAC & 神栄テクノロジー

申し込み : こちらをクリック

ETACは神栄テクノロジー様と協力して、JEDEC落下衝撃試験のサービスを提供しております。
神栄テクノロジー様は落下衝撃試験を、ETACは測定および故障解析をそれぞれ担当しております。
今回はそれぞれの持つノウハウを活かした最新トピックスをご紹介します!!

■テーマ1:現場技術者のための温度サイクル試験と最新動向

温度サイクル試験の計画・実践する上で抑えておきたいポイントとして、以下の項目についてご紹介します。

・温度サイクル(温度変化)試験の試験種類の選定方法
 二槽気槽式、一槽気槽式、液槽式などの特徴について

・車載部品における温度サイクル試験(LV124)

・最新規格動向

・寿命算出方法

・低GWP冷媒R-448A

テーマ2:製品および包装設計のための衝撃強さ試験

製品設計と包装設計の両方に関係した製品衝撃強さ試験(JISZ0119)について、その概要及び簡便法についてご紹介します。

皆様のご来場、心よりお待ちしております!!

※競合他社はお断りさせて頂く場合があります。
※本内容は予告なく変更する場合があります。

3600Lの大容量&急速温度変化!!みずなみ試験所に新試験器導入!!

皆さんこんにちは、エタックの森下です。

今期も受託試験所に続々と新たな設備を導入しておりますが、みずなみ試験所に非常に存在感のある試験器が加わりました!!

『急速温度変化試験器 Clime Event WIDEバージョン』

■型式C3600/70/4
■温度範囲-70~+150℃
■湿度範囲10~95%RH
■内寸法W1990×H1510×D1200mm
■容量3600L
■温度変化速度4℃/分
■床面耐荷重250kg

最大の特徴は「大容量」かつ「耐荷重仕様」

大型で重量のあるサンプルだけでなく、これまでカットしなければ試験できなかったサンプルをそのまま設置することができます。
車載部品等においては、部品単体だけでなく、ユニットでの評価が必要なケースも多くなっておりますので、そのようなサンプルの評価にも適しております。
もちろん、一度に大量のサンプルの評価も可能です。

さらに、温度変化速度が「4℃/分」

通常の大型試験器と比べると、非常に素早く温度変化が可能な試験器となっております。(昇温・冷却速度は制御可能)
様々な条件を組み合わせたプログラム運転や、定速温度化が求められる試験に対応すことが可能な装置となっております。

なお、この装置はヨーロッパの主要自動車メーカーやエレクトロニクス業界に豊富な実績を持つドイツの試験器メーカー「WeissTechnik」の装置です。
LV124・DIN・欧州メーカー規格等、ヨーロッパ市場に向けた製品の評価においては、非常に信頼性の高い装置となっております。

最後になりましたが、この装置は受託サービスだけでなく、販売も行っております。
導入に興味があるお客様もぜひお問い合わせください。

今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

スペシャルプライス!受託試験パッケージプラン!!

この度、ETACでは受託試験のパッケージプランのサービスを開始致しました。

9つの試験の内、どれでも好きなメニューをチョイス頂けます。

試験時間などの制約は御座いますが、

2試験+試験報告書で、12万円!

4試験+試験報告書で、20万円!

という、スペシャルプライスでご利用頂けます。

どれくらいスペシャルかというと、通常試験で実施した場合との比較でご覧ください。

【例1】

試験1:温湿度試験:+85℃/85%、100時間

試験2: 温度CYC試験:-40℃ ⇔ +125℃、さらし時間15分、48CYC(24時間)

<通常試験の場合>

温湿度試験:120,000円

温度CYC試験:90,000円

合計:210,000円

<パッケージプラン適用の場合>

一律:120,000円

約90,000円のお得!

もちろん、供試品が異なる物で、同じ試験を2つ選ぶことも可能です。

【例2】

試験1:振動試験、24時間

試験2:振動試験、24時間

<通常試験の場合>

振動試験:220,000円

振動試験:220,000円

合計:440,000円

<パッケージプラン適用の場合>

一律:120,000円

約320,000円のお得!!

いかがでしょうか?

4試験をチョイス頂くバリュープランですと、さらにお得にご利用頂けます。

是非一度、このお得な機会にETACの受託試験をお試し感覚でも利用してみませんか?

使用設備・試験条件等により適用できない場合がございます。

詳細は各担当営業や、お問い合わせフォームよりお問い合わせ下さい。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。

試料移動型 熱衝撃試験器 Shock Event T/300/V2

スタッフブログをご覧の皆様こんにちは、営業の佐藤です。

弊社のみずなみ試験所に新しい試験器が導入されました。
試料移動型の熱衝撃試験器 Shock Event「T/300/V2」です。
今回は「T/300/V2」の特長を紹介します。

1.試料が移動するタイプの試験器である。

エタックには長年販売しているWINTECHという温度サイクル試験器がございまして、こちらは試料静止型です。
今回ご紹介する「T/300/V2」は試料移動型です。

まず、試料静止型と試料移動型の構造の違いを簡単に説明します。

試料静止型

試料静止型は高温室試験室低温室の3つの空間があり試験室にサンプルを置きます。

低温サイクル中は低温室から低温の空気を流し込み循環させます。高温サイクル中は高温室から高温の空気を流し込み循環させます。このサイクルを繰り返します。(常温を試験室に取り込む3ゾーン運転も可能です。)

試料移動型

試料移動型も、高温室試験室低温室の3つの空間があり試験室にサンプルを置きます。

しかし試料静止型と違って、試験室が高温室低温室行ったり来たりします。このサイクルを繰り返します。

2.様々な試験規格に対応できる。

主要な対応試験規格は以下の通りです。

IEC-60068-2-14 Na

IEC 60068-2-1, Test A

MIL-STD 810G Method 502.5

MIL-STD 810G Method 503.5

MIL-STD 883K Method 1010.9

JEDEC JESD22-A119

ESTI EN 300019-2-4 Test Ab/Ad

その他様々な試験規格に対応しています。

3.最大100gkの試料を投入できる。

移動型でありながら最大100kgを上げ下げできる力持ちです。私はジムで100㎏のバーベルなんて上がりません。
内寸法:W770×H610×D650㎜/容量:300Lなので、大型の試料を投入できます。小型の試料を一度に多数投入することも可能です。

今回は特長の一部をご紹介しました 。

温度復帰性能等、その他特長については次回ご紹介します。

“試験規格に「移動時間」と定義されている”、“自社の熱衝撃試験器では試験室の容量や耐荷重が足りない”、などの理由があればぜひ「T/300/V2」をご利用ください。
移動型と静止型どちらが必要な試験に適しているのか不明であればお気軽にお問い合わせください。

T/300/V2の温度範囲、試験室内寸(テストエリアサイズ)、温度変化速度、温度復帰時間など詳細スペックはホームページのShock Eventのページをご覧ください。

皆様からのお問い合わせや試験のご依頼をお待ち申し上げております。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

【熱衝撃試験器】試料移動型(エレベーター式)

山形試験所にweiss社ShockEvent導入!!

こんにちは、山形営業所の高橋です。

これまでみずなみ試験所にしか無かった試料移動型の熱衝撃試験器を山形試験所でも導入しました。
(現在、稼働に向けて準備中です)

<導入試験器:T/120/V2の主な仕様>

本器は高温側と低温側の部屋が独立して存在し、試料室(テストエリア)自体がエレベーターのように高温・低温を行き来する機構です。

移動は10秒以内と非常に短時間で行われますが、その動きはとても滑らかで、がたつきによる試料へのダメージを抑えます。

文章では伝わりにくいので、今回は動画を用意しました。

動画では、下の写真のようにテストエリア中央に基板を設置し、上部の孔から測定用ケーブルを試験器の外へ伸ばしています。稼働がスムーズでケーブルの引き回しも問題ありません。

山形試験所ではまだ稼働準備中ですが、みずなみ試験所では同型器2台が稼働しています。

試験の相談や製品購入の検討など、気になった方はどうぞお気軽にエタックへお問い合わせください。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。

『耐候性試験』受託試験サービス開始!!

LV124(欧州)規定 DIN規格対応「耐候性試験」

2022年6月(予定)より、受託試験の新メニューを追加します!

お客様の試験時の手間・お悩みを当社で解決いたします。

LV124規定 DIN規格対応

欧州規格対応! 屋外太陽光のスペクトル分布を再現‼

試験の促進性能

高い促進性‼(照射強度 400~1,150W/㎡

ご希望の試験の結果を短期間で取得可能です!

広いスペース & 簡単設置

広いスペース簡単設置

多品種少量から幅広く対応可能!

サンプル形状のお悩みは不要!

800W×700H×975D(㎜)

その他さまざまな試験・測定との組み合わせも対応可能です。

信頼性試験といえばエタックに!色々とお手伝いをさせていただきますので

どしどし当社へお問合せください!

短納期装置のご紹介

各業界において、世界的に長納期化やコストアップが問題となっております。
そうした状況に対応するため、この度エタックでは短納期製品をラインナップに追加しました!

低温恒温恒湿器/HIFLEX NEOシリーズ 『FX421N-EL』

・最短約1か月の短納期
・低GWP冷媒R448A(GWP値:1387)採用
・加湿水消費水量が少ない(一回の給水で85℃85%連続1000時間運転可能)
・メンテナンスが簡単(水回路清掃に工具不要等)

また、お値段についても、類似装置よりお求めやすい価格となっております!

「試験需要があるけど、装置がすぐ手に入らない」
「予定していた価格より上がってしまったため予算が足りない」
このようなお悩みをお持ちのお客様は、ぜひエタックの新製品をご検討ください。

装置の仕様についてはこちらよりご覧ください。→ 『FX421N-EL』
※湿度制御の無いタイプ(FL421N-EL)もございます。

小型・段積み恒温槽/HIFLEX NEO-Sシリーズもラインナップ拡充!

小型・段積み恒温槽のHIFLEX NEO-Sシリーズの廃盤の再販を開始しました!
こちらも、短納期ニーズにお応えできる装置となっております。
装置の紹介、及び仕様についてはこちらよりご覧ください。→ 『HIFLEX NEO-S』

今回は以上になります。エタック森下がお届けいたしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

落下衝撃試験+瞬断検出のご紹介

ETACの受託試験では、多種多様なメニューで対応が可能です。

その数多ある中の一つ、落下衝撃試験について本日はご紹介させて頂きます。

JEDEC規格で規定されている、1500G、0.5msの衝撃波形で試験が可能です。

また、ETACではJEDEC-JESD22-B111に準拠した基板サイズの治具も有していますので、新たに治具を作成する為のコストや時間をかける必要がなく、迅速に試験が開始できます。

さらに、ETACのマルチイベントディテクタ(瞬間断線検出)システム「ED71」を使用して、最速50nsec間隔でイベント(瞬断)を検出することも可能です。

ED71の試験データの一例

瞬断検出と、定間隔での抵抗値の取り込みが可能ですので、定間隔のデータを取るために試験を止める必要がありません。また、ノイズ対策も取れていますので、正確な抵抗値の測定が可能です。

ED71は落下衝撃試験だけでなく、振動試験機・熱衝撃・温度サイクル試験器との組み合わせでもご利用頂けます。

ETACの多種多様な受託試験メニューを是非一度ご利用下さい。

本日も最後までご覧頂き有難う御座いました。

FOR OUR EARTH

環境試験器に使用される冷媒のGWPは何故 0 や 1 にできないのか? 冷媒の地球温暖化係数についてご紹介します。

佐藤: エタッくん、こんにちは。

エタッくん:こんにちは、佐藤さん。今回は地球温暖化と冷媒について話します。

佐藤: 地球温暖化の原因は色々あると思いますが、その一つが温室効果ガスですね。

エタッくん: そうです。温室効果ガスとは二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・代替フロンなどで、温室効果ガスの低減は地球のために取り組むべき重要な課題の一つですよ。

エタッくん:太陽からやってくる紫外線などによって、地球にある地面や建物などは暖められます。温まった物は赤外線を放出し、温室効果ガスなどによって吸収されるので、地球の温かさを保ちます。でも温室効果ガスが多すぎると地球の温度がどんどん上がってしまうのです。

佐藤:温室効果ガスが地球を暖めるイメージはわかりましたが、エタックが何か関係あるのですか。

エタッくん:すごく関係ありますよ。ぼくの中にある冷媒(れいばい)も温室効果ガスなのです。

佐藤:冷媒、、、ですか?

エタッくん:冷媒と言われるものは数多くありまして、それぞれの冷媒はGWPという値が決まっています。

*用語:GWP(Global Warming Potential)

GWPとは「地球温暖化係数」と言い、二酸化炭素の温室効果の強さを 1 とした時の、他の物質の強さを相対的に表した値のこと。

エタッくん:昔、ぼくの中にはR-404Aが使われていましたけど、今は「R-448A」が使われています。GWPが65%も低くなりました。めでたし、めでたし、終わり。

佐藤:ちょっと待って!エタッくん。GWPが65%も下がったのはすごいことだと思いますけど、GWPが 0 や 1 の冷媒がありますよ。アンモニアとか二酸化炭素は使わないのですか。

エタッくん:アンモニアは毒性ガスであり可燃性ガスであるので、“環境試験器には”使えません。

エタッくん:二酸化炭素を使った冷凍機回路は「エコキュート」として昔から使われていますし、コンビニやスーパーの冷蔵・冷凍ショーケース、飲料自動販売機にも使われていますね。でも臨界温度が低いので環境試験器としてはちょっと使いにくいです。

*用語:臨界温度

熱力学では、気体を圧縮してもそれ以下の温度でなければ液体にできない境目の温度のこと。(Wikipediaより抜粋)

佐藤:なるほど。GWPは低い方が良いけど環境試験器に適した冷媒があり、R-404Aから「R-448A」に変えているのですね。R-404Aの使用量を積極的に減らしているエタックは地球温暖化防止に貢献していますね。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。