試験器のご紹介 小型段積み➀

小型/多段積み低温恒温(恒湿)器『HIFLEX NEO-ES』~その①~

みなさんこんにちは、エタックの森下です!
今回は、小型/多段積み低温恒温(恒湿)器『HIFLEX NEO-ES』をご紹介いたします。
当製品の一番のアピールポイントは省スペースですが、それ以外にもたくさんの特長があります。
これから数回に分けて、それらをご紹介させていただきます。
初回ご紹介する特長は「制御範囲が広い」・「消費電力が少ない」・「低GWP冷媒採用」の3つです。

1、制御範囲が広い

一般の小型槽では制御困難な常温常湿範囲の制御が可能です。
また、最高加湿98%RH運転も可能です。
さらに、観察窓(オプション)を付けた場合も-40℃運転が可能となっております。
各業界において構成部品が小型化する中、品質は過酷かつ多様な環境下でも保たれることが求められております。そうしたお客様の要求に応えられるよう、小型でありながら可能な試験範囲の広い装置となっております。

制御範囲

2、消費電力が少ない

最新のDCインバータロータリ冷凍機を用いた冷凍能力の最適化により、消費電力を大幅に低減しております。
これまでの小型試験器と比べて、消費電力は最大69% ダウンとなっております。
環境試験器は購入後、長期にわたってご利用いただく装置です。本装置はランニングコスト面でもお客様に貢献できるものとなっております。

※従来の小型試験器との消費電力の比較の例(試験条件85℃85%定値運転、稼働率8割、15円/kWhとして)
1槽あたり削減量0.7kWhx24hx365日x0.8x15円=73,584円
1槽あたり年間約7.5万円の省エネになります。3段積みのSXN403-Eを10年使った場合、約225万の省エネになります。

3、低GWP冷媒R448A(GWP1387)採用

昨今、環境問題が喫緊の課題となっておりますが、環境試験に搭載されている冷凍機の冷媒(フロンガス)においても、環境負荷の高いものの規制や転換が進んでおります。本装置は高GPW冷媒R404A(GWP3920)やR23(GWP14800)を使用せず、世界基準の低環境負荷を実現した新世代の環境試験器となっております。
R448Aは2025年までのGWP目標値(1500以下)をクリアした冷媒となっておりますので、この先も長期間安心してご使用いただけます。

エタックの低GWP化・温暖化対策への取り組みについては、特設サイトもご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

その他多彩な特長は第2回以降でご紹介します

次回は冷凍機回路の特長に焦点を当てて、「運転可能周囲温度」・「許容発熱負荷」・「温度下降性能」などをご紹介したいと思います。

当製品について、興味のある方はより詳しく書かれている製品紹介のページをご確認ください。
個別のお問い合わせに関しましては「お問い合わせフォーム」よりお待ちしております。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

みずなみ試験所より感謝を込めて

ご来所いただいたお客様へ

みずなみ試験所では、これまでご来所いただいたお客様に感謝の気持ちをお伝えする“まいあめ”をお渡ししてまいりました。

この度、“まいあめ”に代わる第2弾の準備も整いましたのでお知らせ致します。
第2弾の内容につきましては、試験所にお越しいただいた際のお楽しみにしていただければと思います。

なお、コロナウイルスの感染対策につきましては、十分な配慮をしておりますので、ご安心して来所いただければと思います。

今後とも、みずなみ試験所をよろしくお願いいたします。

※下の写真は第1弾の“まいあめ”です。

テクダイヤ株式会社様

ご購入いただいた装置:FX411N-E
業界カテゴリ:電子部品

各種セラミックコンデンサを製造・販売されている、東京都港区のテクダイヤ株式会社様にお伺い致しました。HIFLEX NEO-Eを導入されたきっかけや、その後の使用感などについての感想をインタビューさせて頂きました。

お客様プロフィール

所在地:東京都港区芝浦4-3-4 田町きよたビル2階
従業員数:85名(2021年4月時点)
概要:
テクダイヤ株式会社は、「こうしましょう。」をモットーに、次の時代を創り出す提案企業を目指しています。工業用ダイヤモンド販売の商社からスタートし、顧客の要求に応じて徐々に事業を拡大し、高い技術力を持つ製造業者へと進化しました。現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながらさまざまな製品を世の中に送り出し、先端技術のものづくりを支えています。
URL:https://www.tecdia.com/jp/

導入の背景:使用していた他社製品の更新検討

元々、エタック装置については海外工場で使用していた経緯もありました。今回は国内で使用している他社製品の「老朽化更新」という事でお声がけをしました。MIL規格を前提とした当社要求仕様を満たす事と、環境性を意識した製品の導入を検討しました。

品質保証部
仁田 洋輝 様

選定のポイント:「低GWP冷媒(R448A:GWP1387) 」を搭載している

複数のメーカー様を検討する中で、新冷媒、つまりは環境性に対する考え方に違いがあったように思います。具体的には、代替フロンの使用抑制という近づく規制に対して、市場動向を伺うメーカー様が多いように感じた事が挙げられます。導入後のメンテナンスリスクを考え、いち早く新冷媒対応をしたエタック製品を選定しました。 

導入後も制御性・操作性共に問題なく、安定的な稼働が出来ています。使用条件は長時間の定値運転が主となりますが、今後もエタックのサポートを期待します。

エタック営業担当者より

この度は「低GWP冷媒」含め、当社製品を評価してお選び頂きまして誠にありがとうございました。ご検討当初から、代替フロンの抑制や環境性についてもアンテナを高くご調査頂いておりました為、当社のご提案をご理解頂きました。ご導入から未だ3ヵ月弱ですが、長くご愛用頂けるよう今後も一丸となってサポートさせて頂きます。「安心・快適・手間いらず」という当社コンセプトのもと、今後もより良い製品を発信し続けていけるよう努力してまいります。

トピックス

エタックの低温恒温恒湿器は、低GWP冷媒R448A(GWP1387)を採用しております。今後、水準を満たさない代替フロンは生産量・消費量の削減義務が課せられます。つまり言い換えれば、基準を満たさない冷媒使用製品は、今後メンテナンスリスクが伴うという事です。長期的な目線での装置運用という側面からも、このポイントを意識して頂ければと思います。