落下衝撃試験+瞬断検出のご紹介

ETACの受託試験では、多種多様なメニューで対応が可能です。

その数多ある中の一つ、落下衝撃試験について本日はご紹介させて頂きます。

JEDEC規格で規定されている、1500G、0.5msの衝撃波形で試験が可能です。

また、ETACではJEDEC-JESD22-B111に準拠した基板サイズの治具も有していますので、新たに治具を作成する為のコストや時間をかける必要がなく、迅速に試験が開始できます。

さらに、ETACのマルチイベントディテクタ(瞬間断線検出)システム「ED71」を使用して、最速50nsec間隔でイベント(瞬断)を検出することも可能です。

ED71の試験データの一例

瞬断検出と、定間隔での抵抗値の取り込みが可能ですので、定間隔のデータを取るために試験を止める必要がありません。また、ノイズ対策も取れていますので、正確な抵抗値の測定が可能です。

ED71は落下衝撃試験だけでなく、振動試験機・熱衝撃・温度サイクル試験器との組み合わせでもご利用頂けます。

ETACの多種多様な受託試験メニューを是非一度ご利用下さい。

本日も最後までご覧頂き有難う御座いました。

FOR OUR EARTH

環境試験器に使用される冷媒のGWPは何故 0 や 1 にできないのか? 冷媒の地球温暖化係数についてご紹介します。

佐藤: エタッくん、こんにちは。

エタッくん:こんにちは、佐藤さん。今回は地球温暖化と冷媒について話します。

佐藤: 地球温暖化の原因は色々あると思いますが、その一つが温室効果ガスですね。

エタッくん: そうです。温室効果ガスとは二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・代替フロンなどで、温室効果ガスの低減は地球のために取り組むべき重要な課題の一つですよ。

エタッくん:太陽からやってくる紫外線などによって、地球にある地面や建物などは暖められます。温まった物は赤外線を放出し、温室効果ガスなどによって吸収されるので、地球の温かさを保ちます。でも温室効果ガスが多すぎると地球の温度がどんどん上がってしまうのです。

佐藤:温室効果ガスが地球を暖めるイメージはわかりましたが、エタックが何か関係あるのですか。

エタッくん:すごく関係ありますよ。ぼくの中にある冷媒(れいばい)も温室効果ガスなのです。

佐藤:冷媒、、、ですか?

エタッくん:冷媒と言われるものは数多くありまして、それぞれの冷媒はGWPという値が決まっています。

*用語:GWP(Global Warming Potential)

GWPとは「地球温暖化係数」と言い、二酸化炭素の温室効果の強さを 1 とした時の、他の物質の強さを相対的に表した値のこと。

エタッくん:昔、ぼくの中にはR-404Aが使われていましたけど、今は「R-448A」が使われています。GWPが65%も低くなりました。めでたし、めでたし、終わり。

佐藤:ちょっと待って!エタッくん。GWPが65%も下がったのはすごいことだと思いますけど、GWPが 0 や 1 の冷媒がありますよ。アンモニアとか二酸化炭素は使わないのですか。

エタッくん:アンモニアは毒性ガスであり可燃性ガスであるので、“環境試験器には”使えません。

エタッくん:二酸化炭素を使った冷凍機回路は「エコキュート」として昔から使われていますし、コンビニやスーパーの冷蔵・冷凍ショーケース、飲料自動販売機にも使われていますね。でも臨界温度が低いので環境試験器としてはちょっと使いにくいです。

*用語:臨界温度

熱力学では、気体を圧縮してもそれ以下の温度でなければ液体にできない境目の温度のこと。(Wikipediaより抜粋)

佐藤:なるほど。GWPは低い方が良いけど環境試験器に適した冷媒があり、R-404Aから「R-448A」に変えているのですね。R-404Aの使用量を積極的に減らしているエタックは地球温暖化防止に貢献していますね。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。