試料移動型 熱衝撃試験器 Shock Event T/300/V2

スタッフブログをご覧の皆様こんにちは、営業の佐藤です。

弊社のみずなみ試験所に新しい試験器が導入されました。
試料移動型の熱衝撃試験器 Shock Event「T/300/V2」です。
今回は「T/300/V2」の特長を紹介します。

1.試料が移動するタイプの試験器である。

エタックには長年販売しているWINTECHという温度サイクル試験器がございまして、こちらは試料静止型です。
今回ご紹介する「T/300/V2」は試料移動型です。

まず、試料静止型と試料移動型の構造の違いを簡単に説明します。

試料静止型

試料静止型は高温室試験室低温室の3つの空間があり試験室にサンプルを置きます。

低温サイクル中は低温室から低温の空気を流し込み循環させます。高温サイクル中は高温室から高温の空気を流し込み循環させます。このサイクルを繰り返します。(常温を試験室に取り込む3ゾーン運転も可能です。)

試料移動型

試料移動型も、高温室試験室低温室の3つの空間があり試験室にサンプルを置きます。

しかし試料静止型と違って、試験室が高温室低温室行ったり来たりします。このサイクルを繰り返します。

2.様々な試験規格に対応できる。

主要な対応試験規格は以下の通りです。

IEC-60068-2-14 Na

IEC 60068-2-1, Test A

MIL-STD 810G Method 502.5

MIL-STD 810G Method 503.5

MIL-STD 883K Method 1010.9

JEDEC JESD22-A119

ESTI EN 300019-2-4 Test Ab/Ad

その他様々な試験規格に対応しています。

3.最大100gkの試料を投入できる。

移動型でありながら最大100kgを上げ下げできる力持ちです。私はジムで100㎏のバーベルなんて上がりません。
内寸法:W770×H610×D650㎜/容量:300Lなので、大型の試料を投入できます。小型の試料を一度に多数投入することも可能です。

今回は特長の一部をご紹介しました 。

温度復帰性能等、その他特長については次回ご紹介します。

“試験規格に「移動時間」と定義されている”、“自社の熱衝撃試験器では試験室の容量や耐荷重が足りない”、などの理由があればぜひ「T/300/V2」をご利用ください。
移動型と静止型どちらが必要な試験に適しているのか不明であればお気軽にお問い合わせください。

T/300/V2の温度範囲、試験室内寸(テストエリアサイズ)、温度変化速度、温度復帰時間など詳細スペックはホームページのShock Eventのページをご覧ください。

皆様からのお問い合わせや試験のご依頼をお待ち申し上げております。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

【熱衝撃試験器】試料移動型(エレベーター式)

山形試験所にweiss社ShockEvent導入!!

こんにちは、山形営業所の高橋です。

これまでみずなみ試験所にしか無かった試料移動型の熱衝撃試験器を山形試験所でも導入しました。
(現在、稼働に向けて準備中です)

<導入試験器:T/120/V2の主な仕様>

本器は高温側と低温側の部屋が独立して存在し、試料室(テストエリア)自体がエレベーターのように高温・低温を行き来する機構です。

移動は10秒以内と非常に短時間で行われますが、その動きはとても滑らかで、がたつきによる試料へのダメージを抑えます。

文章では伝わりにくいので、今回は動画を用意しました。

動画では、下の写真のようにテストエリア中央に基板を設置し、上部の孔から測定用ケーブルを試験器の外へ伸ばしています。稼働がスムーズでケーブルの引き回しも問題ありません。

山形試験所ではまだ稼働準備中ですが、みずなみ試験所では同型器2台が稼働しています。

試験の相談や製品購入の検討など、気になった方はどうぞお気軽にエタックへお問い合わせください。

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。