低GWP冷媒を採用した装置の導入メリット

皆さんこんにちは!エタックの森下です。

当社が積極的に取り組んでいる低GWP冷媒「R448A」への切替ですが、今回はそうした装置を導入いただくメリットについて改めてご紹介したいと思います。

※GWP=地球温暖化係数“Global Warming Potential”
温室効果ガスにどれだけの温暖化能力があるかを示す指標。二酸化炭素を1として基準とする。

■環境対応の低GWP冷媒を採用するメリット

■その1 お客様の調達指針に基づいた装置である

例えば、グリーン調達における環境負荷物質の削減等、最近はカーボンニュートラルに向けた取り組みを重視されているお客様が多くいらっしゃると思います。
エタックの装置は、そうしたお客様の前向きな企業活動のお手伝いができるものであると考えております。

■その2 メンテナンスリスクを回避できる

低GWP冷媒への切り替えが進んでいる従来の冷媒「R404A」の購入価格はここ5年で2倍以上になっており、流通量も減少しております。
そのため、今後、冷凍機のメンテナンスや修理の際にコスト高や長納期化の可能性が考えられます。
低GWPを採用した装置であれば、そのようなリスクを回避できます。 
なお、R404Aの高騰や流通量減少の原因は、欧米にて既に使用規制がかかっていることが主な原因です。

■その3 設備管理リスクを回避できる

上述のように、R404Aは欧米では既に規制対象となっており、日本も2025年にR404Aは法的目標値から外れる予定です。今後さらに規制が加速すると考えると、あくまで予想ではございますが、R404Aを使った装置は点検・漏洩・廃棄の際のルールが厳格化する可能性も考えられます。

■まとめ

環境試験器は正しくお使いいただければ、10年,15年といった長期ご利用も可能な装置です。
それゆえ、この先の事を考えると、環境に関する規制や意識が世界的に変わりつつある今、低GWP冷媒を採用した装置を選択されてはいかがでしょうか。

■最後に ~ETACの低GWP冷媒への取り組み~

最後に、エタックの低GWP冷媒を使った装置の特長について2つご紹介させてください。

◎一点目
現在エタックでは、『低温恒温(恒湿)器』、『小型・段積み低温恒温(恒湿)器 』、『気槽式温度サイクル試験器』、この3機種について低GWP冷媒「R448A」を標準採用しております性能的にも従来機より劣ることなく、幅広い評価に活用いただけます。
  『低温恒温(恒湿)器』 HIFLEX NEO-E シリーズ
  『小型・段積み低温恒温(恒湿)器 』 HIFLEX NEO-ES シリーズ
  『気槽式温度サイクル試験器』 WINTECH NEO シリーズ
※このほかの機種についてもご相談ください。

◎二点目
低GWP冷媒の冷却回路に関す特許も取得しております。技術的にも安心できる装置と言えると考えております。
特許の内容については過去の記事よりご確認いただけます。

低GWP冷媒に関する特許取得のお知らせ – ETAC スタッフブログ

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。