当社のオフィシャルパートナーであるドイツの環境試験器メーカ「Weiss社」の急速温度変化試験器 ClimeEventについて、ついに日本市場に向けたジャパナイズ製品が発売になりました。
仕様概要
型式 | ESS-J C/600/70a/5 |
温度範囲 | ー70℃~+180℃ |
湿度範囲 | 10~98%RH |
内寸法(W×H×D mm) | 800×950×800 |
内容量(リットル) | 600 |
外寸法(W×H×D mm) | 1115×2037×1682 |
冷媒(GWP値) | R-449A(1396) + R-469A(1357) |
電源 | AC200V 3相 |
海外製の装置ですが、AC200Vで稼働します!別置きのトランスなどは不要です。
今まで日本国内で後付していた漏電ブレーカも、日本式に倣い、きちんと装置に内蔵されています。
また、冷媒は単段側・二元側いずれも低GWP型の新冷媒を採用しており、フロン排出抑制法におけるGWP目標値1500以下をクリアすることで、お客様の調達指針に適合しています。
さらに冷凍機などの主要部品を日本メーカ製に変更しているので、海外メーカの装置ですが、メンテナンス面でのリスクも少なくなっています。
性能概要
温度上昇時間 | +20℃ → +180℃まで 40分以内 |
温度下降時間 | +20℃ → ー70℃まで 40分以内 |
温度変化速度(上昇)※ | ー45℃ → +155℃まで 6.0℃/min |
温度変化速度(下降)※ | +155℃ → ー45℃まで 6.0℃/min |
許容発熱負荷(温度運転時) | 5000W (設定値:ー20℃~+100℃) |
許容発熱負荷(温湿度運転時) | 500W (設定値:+25℃~+95℃/~90%RH) |
※IEC60068-3-5 2018準拠
特筆すべきは5000Wという発熱負荷を、
ー20℃から+100℃までの、幅広い温度範囲でカバーしていることです。
例えば、一般的な800Wの電気ヒータが6台入った状態でもー20℃で制御できちゃうんです!
能力の高さを窺い知ることができますね。
さらに、+85℃/85%RHの高温高湿試験時でも、1500Wの発熱負荷が許容できます。
また、+180℃ ⇔ ー70℃の試験条件で、有試料アルミ50kgを入れても、
上昇:6.26℃/min、下降:6.66℃/min
という温度変化速度の実測データもございます。
つまり、
パワー半導体などの供試品からの発熱や、大型サンプルの質量にも、柔軟に対応できる試験器であると言えますね。
もちろん、IEC 60068-2-14Nb、JESD22-A104F(はんだ接続)、LV124(ドイツ自動車規格)などの定速温度変化試験にも対応しています。
性能面の詳細や、使い勝手などについては後日改めてご紹介したいと思います。
ご興味のあるお客様は、弊社営業部までお気軽にご連絡ください。
本日も最後までご覧になって頂きありがとうございました。