低GWP冷媒に関する特許取得のお知らせ

地球温暖化係数が1500以下の低GWP冷媒を用いた冷却装置に関する特許を取得しました。
(特許第7157725号)

エタックでは地球温暖化係数(GWP:Global-warming potential)の高い冷媒から、次の世代の低GWP冷媒への置き換えをいち早く進めています。
※R404AのGWP:3,920、当社が代替した低GWP冷媒=R448AのGWP:1,386(約65%減)
※R23のGWP:14,800、当社が代替した低GWP冷媒=R469AのGWPは1,357(約90%減)。

モントリオール議定書またはキガリ改正で規制対象となったHFC冷媒18種類は、全世界的に削減が必要不可欠な状況になってきています。エタックでは低GWP冷媒を使用することで、これら冷媒の削減とともにCO2排出量の削減に寄与しています。

エタックでは、主要製品すべてをR404AからR448Aへ置き換えすることで、使用冷媒に関する環境配慮対応、CO2削減、国際的な枠組みに対する積極的な取り組みをいち早く行ってきました。
また、お客様から従来の冷媒に関する入手性のリスクや、メンテナンスリスク、CO2排出リスクに対する方策のご要望を多くいただいており、これらにお応えした環境試験器を世に送り出してきました。

低GWP冷媒(R448A)搭載 エタック主要機種

HIFLEX NEO-E シリーズ 2018年~
HIFLEX NEO-ES シリーズ 2019年~
WINTECH NEO シリーズ 2020年~

※このほかの機種についてもご用意しています。

取得特許について

HIFLEXシリーズ(NEO-E、NEO-ES)については、低GWP冷媒を使用しながら-40℃を実現し、かつ周囲環境+5℃~+35℃でも最低温度を維持できる冷却回路を独自設計※1、搭載しています。
※1 特許第7157725号(GWP1500以下の低GWP冷媒およびオリジナル冷却回路)

インバータ冷凍回路および独自設計の冷却回路はエタックオリジナルであり、インバータ冷凍機により温度下降性能や、温湿度安定後の省エネ性についても同時に実現しています。
R448Aのような非共沸混合冷媒を使用した場合、温度グライドや冷媒圧力対策を講じたとしても-40℃まで下がらない、あるいは下がるけれども高周囲温度で維持できないなどの様々な課題がありましたが、HIFLEXシリーズは独自技術によりこれら課題をクリアした製品となっております。

今後、2025年にCO2排出量の削減目標が厳しくなるなか、さらに2029年には70%削減という目標に移ります。
エタックはお客様に引き続き安心してご使用いただけるよう、さらなる環境配慮型の試験器をご提案できるように邁進してまいります。

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。