HAST

HAST(高加速ストレス試験)は、高温・高湿・圧力環境下で試料品を短時間で劣化させ、信頼性や耐久性を加速的に評価する試験です。封止材の劣化や内部腐食、絶縁不良などの潜在的な不具合を早期に検出できます。

試験方式

HAST(不飽和制御)

不飽和制御によるHASTは、加圧下で高温・高湿状態を維持しつつ、水滴が発生しないよう湿度を制御する方式です。飽和蒸気状態を避けることで、製品内部に結露が生じにくく、実使用環境に近い状態での評価が可能です。電子部品や半導体パッケージにおける内部腐食・封止材の吸湿による劣化・絶縁不良などの早期評価に適しており、加速ストレスを効率的にかけつつ、製品の本来の劣化モードを再現しやすいのが特徴です。

参考費用 ¥800/h〜

+105℃~+150℃

65%RH~100%RH

Φ340×475㎜

JIS C 60068-2-066

JESD22-A110

JESD22-A118

JEITA ED-4701/100

HAST(飽和制御)

飽和制御によるHAST試験(Saturated HAST)は、試験槽内を水蒸気で飽和させた状態で高温・加圧環境を作る方式です。湿度はほぼ100%RHに達し、試験中に水滴(結露)が試験体の表面に付着することもあります。この試験方式では、水分が製品表面や内部に直接接触する過酷な条件下での耐湿性評価が可能となり、より厳しい環境下での限界評価や初期不良の抽出に適しています。製品の密封性や外装材の耐水性能を検証する際にも有効です。

参考費用 ¥800/h

JIS C 60068-2-066

JESD22-A110

JESD22-A118

JEITA ED-4701/100

+105℃~+150℃

65%RH~100%RH

Φ340×475㎜

セット試験

併せて実施することができる試験です。

試験オプション

試験後に併せて実施していただくことでより詳細で正確な試験結果を得ることができます。