試料移動型冷熱衝撃試験器
Weiss Technik
ShockEvent
国際的な熱衝撃試験規格に準拠し、−80℃から+220℃の幅広い試験条件下で試料に急激な温度変化を与え、再現性と精度の高い信頼性試験を提供します。
ヨーロッパ、及び世界の主要な試験規格に対応したWeiss Technik の環境試験器、エタッククォリティでお届けします。
- ヨーロッパをはじめとする主要な自動車メーカやエレクトロニクス業界を中心とした国際的な熱衝撃試験規格に準拠し、信頼性の高い試験が可能です。
- 視認性の高い大型観察窓、測定ケーブルに負荷がかかりにくいアクセスポート、1000サイクル以上のデフロストフリー機能など、多彩なユーザフレンドリー機能を搭載。快適な試験環境を実現いたします。
- 欧州で既に実施されている温室効果ガス排出規制に対応し、地球温暖化係数(GWP)が従来のR-404Aと比較し、約3分の1となる新冷媒「R449A」を採用。
- さらし時間が長い試験において、試験に使用していない槽を加熱・冷却しないことで無駄な電力の使用を大幅に削減します。
- 規格に忠実に、試料が低温室と高温室の間を移動します。
短い温度復帰時間と均一な温度分布、省エネと低い環境負荷。ShockEvent が実現した高性能と環境性能の両立。
高度な制御が求められるMIL 規格をはじめ、グローバルな試験規格にも余裕を持って対応できる高性能。地球温暖化係数が従来の1/3 となる冷媒「R449A」の採用など、将来へ向けたコンセプトが随所に現れています。
有負荷時でも短い温度復帰時間
有負荷12kgの試料時、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションDでも15分以内の試料温度復帰性能を実現。
すぐれた温度分布性能
高度に計算され最適化された槽内の空気の流れが、優れた温度分布を保証し、試料に均一な温度ストレスを与えることができます。
試験条件
高温さらし:+200℃ 30分
低温さらし:−65℃ 30分
試料 :IC 12kg
測定方法
4kgの試料を載せた棚を上中下3段に分配。測定用の9個のICには熱電対を埋め込み、上下段4隅に各4個、中段中央に1個配置し、復帰時間および分布を測定。
1,000サイクルのデフロストフリー運転

全てのモデルに独自の機構を設け、長時間のデフロストフリー運転を可能に。圧縮空気を使わずに試験時間を大幅に短縮しました。
低GWP冷媒「R449A」にもいち早く対応

欧州新Fガス規制で規定された地球温暖化係数(GWP)2500を大きく下回る低GWP冷媒、R449A(GWP値1397)を採用。期限とされる2030年以降も安心して使用頂けます。
高性能でありながら省エネルギー
省エネモードの使用により大幅な省エネルギーを達成。同時にCO2の発生も大幅に軽減します。さらし時間が長い試験においては、試験に使用していない槽を加熱・冷却しないことで無駄な電力の使用を大幅に削減。試験サイクルや試料の種類と量により、最大37%の省エネルギーを達成しています。
圧倒的な性能と品質、洗練された使いやすさ。熱衝撃試験器のグローバルスタンダード。
高品質で堅牢なテストエリア

各試験槽は気密性が高く高耐食性のステンレス鋼板を採用。また、ドアと試験器本体は特殊なシーリーングで密閉されており、急激な温度変化や長時間にわたる過酷な条件下でも信頼性の高い試験を実現します。
アクセスポート

測定ケーブルは、試料カゴに連動したアクセスポートを通じて直接接続されます。試料カゴの移動中にも曲がりやねじれなどが生じにくく、測定ケーブルへのテンションを下げ、精度の高い試験を保証します。
大型観察窓

全てのモデルで、視認性の高い大型観察窓(W355mm×H355mm)を装備しています。
試料の落下を防止するメッシュ製試料カゴ

取り外しが可能な試料カゴには落下防止のため、側面にステンレス製のメッシュを取り付けることができます。試験試料はすべて試料カゴ内に収められ、各槽への移動は国際的なテスト基準に準拠し10秒以内に完了します。
2つのエリアを独立した試験槽として
高温槽と低温槽は熱衝撃試験として使用するだけでは無く、いずれかのチャンバを独立した高温槽あるいは低温槽として使用できます。
1,000サイクルのデフロストフリー運転
デフロストによる試験の中断が無いので、長時間の試験になるほど大幅に時間を短縮します。
主要な対応試験規格
- IEC-60068-2-14 Na
- MIL-STD 810G method 503.5
- MIL-STD 883K method 1010.9
- Severity levels A,B,C,D,F
- Single chamber operation:
- IEC 60068-2-1, Test A
- JEDEC JESD22-A119
- MIL-STD 810G, Method 502.5
- ESTI EN 300019-2-4, Test Ab /Ad
仕様表
型式 | T/60/V2 | T/120/V2 | T/120/V2/P | T/300/V2 | T/300/V2/P |
---|---|---|---|---|---|
テストエリア容量(L) | 60 | 120 | 120 | 300 | 300 |
テストエリアサイズ(W×H×D mm) | 380×370×430 | 470×410×650 | 470×410×650 | 770×610×650 | 770×610×650 |
高温槽温度範囲(℃) | +50〜+220 | +50〜+220 | +50〜+220 | +50〜+220 | +50〜+220 |
低温槽温度範囲(℃) | -80~+100℃ | -80~+100℃ | -80~+100℃ | -80~+100℃ | -80~+100℃ |
高温槽温度変化速度( K/分)※1 | 17 | 14 | 18 | 11 | 23 |
低温槽温度変化速度( K/分)※1 | 3.7 | 6.3 | 7.5 | 5 | 12 |
単槽使用時の低温槽温度上昇速度( K/分)※1 | 3.2 | 2 | 2 | 1.5 | 1.5 |
テストエリア移動時間( 秒以内) | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 |
温度復帰時間(分以内) | 15※2 | 15※3 | 15※4 | 15※5 | 15※6 |
最大荷重(kg) | 20 | 50 | 50 | 100 | 100 |
騒音レベル(dB(A))※7 | 58 | 56 | 69 | 58 | 72 |
※1 表記方法は、IEC60068-3-5:2001に準拠しています。 ※2試験条件は、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションD準拠。試料はIC 4.5kgとし、2枚の棚に分配、試料温度を測定。 ※3 試験条件は、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションD準拠。試料はIC 12kgとし、3枚の棚に分配、試料温度を測定。 ※4 試験条件は、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションD準拠。試料はIC 20kgとし、3枚の棚に分配、試料温度を測定。 ※5試験条件は、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションF準拠。試料はIC 25kgとし、3枚の棚に分配、試料温度を測定。 ※6 試験条件は、MIL-STD 833K 1010.9 コンディションF準拠。試料はIC 50kgとし、3枚の棚に分配、試料温度を測定。 ※7騒音値は、前方1m、高さ1.6mでの騒音値でISO 11201:2010に準拠しています。 ※ 製品の外観・仕様は改良のため予告なく変更することがあります。