ETACスタッフブログへようこそ

このスタッフブログでは、カタログなどではすぐに伝えられないエタックの最新情報をお伝えします。技術情報をはじめ新製品のご案内やサポート情報、エタック製品を導入頂いたお客さまの声などを中心にお客さまにお役に立てる情報を発信して参ります。

軟膏容器 取り扱いしております

エタックの環境試験器は、原材料を扱われているお客様にも広くご利用いただいております。
また、導電ペーストのような電気的評価を行うための計測システムも扱っており、それらをかけ合わせることで特定環境下での電気的測定が可能な装置を提供しております。
今回は、そうしたエタック製品をお使いの材料系の評価をされているお客様に向けたご案内です。

化成品事業部より「軟膏容器」のご紹介

はじめまして。化成品事業部の江崎です。
エタック製品を扱う楠本化成(株)には化成品事業部があるのをご存知ですか?
そんな化成品事業部の取扱商品の一つに軟膏容器がございます。
軟膏容器とは、写真のように口が広く、粘度が高いモノを掻き出し易い特徴を持っています。

導電ペーストやレジストインキなど粘度が高いものを入れる用途で、50社を超えるお客様にご愛顧頂いております。
取り扱いのラインナップも70ml~1500mlまでと幅広くご用意しております。
種類もスクリュー式と打栓式があり、着色も可能です。
「たしか、こんな容器を会社で見かけたな…」と思われた、そこのお客様!
BCP対策やコストダウン等、お力になれる筈です。
ご興味あるお客様はぜひ一度、化成品事業部/江崎までご連絡下さい。
TEL:03-3292-8681
お問い合わせフォームはこちら

軟膏容器の詳細はこちらにも掲載しております。
https://www.kusumoto.co.jp/product/raw-materials/package/container.html

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

60KN複合振動試験機導入

みずなみ試験所に「60KN水平加振台付き温湿度複合振動試験機」導入!
EV/HEV部品の信頼性評価に最適です!

自動車部品は軽量化が進む一方ユニット化が進み、部品単体では軽くなってもユニットでは重量物になります。
EV/HEVではe-Axelに代表されるモータやインバータが含まれる電子部品でありながら、大型で重量物の供試体を評価する必要があります。

EV/HEVの部品は複雑な構造をしており、治具も左右対称に作れないのが実情です。
重心のズレが、加振機にとっての性能ロスにつながり、机上の計算値以上の加振力が必要になります。

その反面、加振力が大きければ良いかと言うと、加振力が大きいと加振台も大きくなりテーブルも大型化になる傾向があります。
テーブルが大きい振動試験機は高周波の試験が不得意になります。

そこでETACのみずなみ試験所に導入した60KN振動試験機はEV/HEVの供試体にちょうどいいテーブルサイズを採用して高周波の試験も対応可能でなおかつ、高加振力で重量物の試験が可能になっています。

この事以外にも工夫が詰まったETACの受託試験サービスを体験して頂けることをお待ちしています。

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試験器のご紹介 加湿水の水持ちについて

低温恒温恒湿器『HIFLEX NEO-E』の加湿水の水持ちの良さ

エタックの照内です。
前回、加湿水の劣化を防ぐ殺菌ランプについてご紹介させて頂きましたが、『HIFLEX NEO-E』は、加湿水の水持ちの良さにも自信があります!

長期連続での加湿運転の試験を実施されているお客様は、年末年始やゴールデンウイークなどの長期休暇中でも試験を継続させる必要があるかと思います。
給水タンクが空になって試験が止まってしまう、なんてことが無いように、
せっかくの連休なのに、純水を補給する為だけに休日出勤を強いられて、
そのせいで旅行の予定を断念する・・・そんな悲しい経験は御座いませんか?

HIFLEX NEO-Eであれば、そのような心配はありません!

HIFLEX NEO-Eには加湿水の消費量を抑える工夫が講じられています。
『水蒸気回収システム』という槽内で発生する蒸気を回収・再利用することによって、加湿水の消費量を抑えるという画期的なシステムを標準搭載しています。

上記『水蒸気回収システム』で、85℃/85%RHの高温多湿運転でもなんと1000時間(約40日間)の連続運転が可能です!
(運転中の扉の開閉無し、ケーブル孔は密閉した状態)

さらに、オプションの別置き20Lの『追加給水タンク』をつけることで倍以上水持ちが良くなります!

これで安心して有意義な長期休暇が過ごせますね。

どんなに性能が良くても、日常的にお客様に手間や負担を強いてしまうのは使いやすい装置とは言えません。弊社の装置はお客様が『手間いらず』で試験を実施できるように開発されています。是非、HIFLEX NEO-Eの快適な試験環境をご検討下さい。

以上です。今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

※水蒸気回収システムは、試料から親水性の高いアウトガスが発生する場合は使用をお控え下さい。詳細は弊社営業員までお問い合わせ下さい。

”おもてなしの心” を大切に

みずなみ試験所の色彩豊かな癒しの空間

ご来所いただいたお客様を、明るく気持ちの良い環境でお迎え出来るよう花壇をつくりました。

手作りのフラワーラベルやメッセージもありますので、お好みのラベルを探してみてはいかがでしょうか。

朝晩の水やりや剪定などのお手入れを欠かさず、愛情を込めて育てています。

正面玄関では季節のお花とともにお客様をお迎えいたします。

ご来所の際は色とりどりのお花をお楽しみください。

株式会社ヨックモック様

ご購入いただいた装置:FX421N-E
業界カテゴリ:食品

今回は菓子の製造販売をされている、ヨックモック様にお伺い致しました。ヨックモック様でHIFLEX NEO-Eを導入されたきっかけや、その後の使用感などについての感想をインタビューさせて頂きました。

お客様プロフィール

所在地:東京都千代田区九段北1-8-10  住友不動産九段ビル
概要:代表商品「シガール」をはじめとした菓子の製造販売会社。
URL:https://www.yokumoku.co.jp

導入の背景:安心して検証できる新しい恒温槽の購入を検討

お菓子の賞味期限を設定する際には一定の温度・湿度条件での保管検証が必要です。そのために以前から恒温恒湿槽を使用しておりましたが、数か月に一度故障が発生するほどトラブルが頻発していたことや、メンテナンスの内容が多いことが課題となっていました。使用していた恒温恒湿槽が古くなり新しいものを導入する事が決まった際に、より安心して検証できる機器を導入したいと考え、複数のメーカー様と商談を実施しました。

選定のポイント:「低GWP冷媒(R448A:GWP1387) 」を搭載している

新しい恒温恒湿槽を購入するにあたり、数社で比較検討致しましたが、低GWP冷媒を使用しているのは楠本化成様のみでした。他メーカー様から現行の冷媒ガスでもすぐに影響は出ないと説明は受けていたものの、恒温恒湿槽は長期間使用する機械ですので、既に新しい冷媒ガスを使用している楠本化成様の恒温槽がとても魅力的に感じ、採用しました。また保証期間もしっかり設けられているので安心して購入できました。

コントロールも良く快適に使用できております

以前まで使用していた機械はトラブルが多く、運転が長期間停止してしまい予定していた検証が取れなかったり、頻繁に点検が必要で手間がかかっておりました。新しく導入したHIFLEX NEO-E は必要な点検が少なく、また内容もシンプルなので大変助かっています。また、特にトラブルなく運転できているので安心して検証することができています。

エタック営業担当者より

この度は「低GWP冷媒」含め、当社製品をご評価、お選び頂きまして誠にありがとうございました。長くご愛用頂けるよう今後もサポートさせて頂きます。「安心・快適・手間いらず」という当社コンセプトのもと、今後もより良い製品を発信し続けていけるよう努力してまいります。

トピックス

エタックの低温恒温恒湿器は、低GWP冷媒R448A(GWP1387)を採用しております。今後、水準を満たさない代替フロンは生産量・消費量の削減義務が課せられます。つまり言い換えれば、基準を満たさない冷媒使用製品は、今後メンテナンスリスクが伴うという事です。長期的な目線での装置運用という側面からも、このポイントを意識して頂ければと思います。

試験器のご紹介 殺菌ランプについて

低温恒湿器『HIFLEX NEO-E』の殺菌ランプ

はじめまして、エタックの照内です。
今回は、弊社の低温恒湿器『HIFLEX NEO-E』に標準搭載している殺菌ランプについて紹介致します。低温恒湿器には、加湿水として純水(導電率0.1~10μS/cm)を使用します。加湿水の水質が劣化してしまうと、恒温恒湿槽に対して下記のような不具合が生じてしまいます。

恒温恒湿の不具合の多くは、加湿水の劣化に起因しています。お客様の中にも、恒温恒湿器を長期間使用していて、水配管にぬめりや水垢が生じて、加湿水が供給されなくなったトラブルの経験などありませんでしょうか?

HIFLEX NEO-Eの加湿水の水質劣化対策

装置右側面の上記の小窓を開けると、加湿水のサブタンクがあります。装置に加湿水を供給すると、このサブタンクの中に加湿水が溜まります。

サブタンク内には、下図のように殺菌ランプが搭載されています。

この殺菌ランプで一定時間、加湿水を照射することで、加湿水の雑菌の増殖を抑制し、配管のぬめりや水垢が低減することにより、水質劣化によるトラブルを未然に防止します。

こちらは40℃95%連続運転で、345時間経過後の加湿水の色の比較です。
拡大すると、こんなにも色が違うのがお分かり頂けると思います。

開発秘話

実は、この殺菌ランプを搭載することになった理由として、こんな裏話があります。ETACでは、装置の販売以外にも、受託試験所も運営しております。ある時、装置販売担当者が受託試験所に訪問した際、装置の給水タンクにランプを照射していました。「これは何ですか?」と試験所の担当者に確認したところ、水質の劣化を防ぐ為の紫外線照射ランプだと分かり、検証をしたうえで装置にも搭載することになりました。

このように、ETACの製品は実際に「使用する方」の観点で開発されております。この他にもご紹介したい仕様や機能がありますので、順次アップさせて頂く予定です。

以上です。今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

試験器のご紹介 小型段積み➁

小型/多段積み低温恒温(恒湿)器
『HIFLEX NEO-ES』~その➁~

みなさんこんにちは、エタックの森下です!
前回に引き続き、小型/多段積み低温恒温(恒湿)器『HIFLEX NEO-ES』をご紹介したいと思います。
今回は冷凍機回路の特長に焦点を当てて、「運転可能周囲温度」・「許容発熱負荷」・「温度下降性能」についてご紹介したいと思います。

1、周囲温度+40℃でも運転可能

試験器をお使いになる上で「夏場にエアコン設定温度を下げられない」、「どうしても試験器エリアの周囲温度が高くなってしまう」と言ったように、厳しい周囲環境にお困りのお客様もいらっしゃるかと思います。
当製品は、性能保証範囲外ではありますが、周囲温度が+40℃の高温環境下においてもしっかりと最低温度-40℃を維持できる冷凍回路と機器制御を実現しております。

写真右の数値は試験器の周囲温度。左は試験器表示部の設定温度と槽内温度。
周囲温度+40℃付近でも槽内温度-40℃に到達しております。

2、クラス最高の許容発熱負荷

通電をしながらといったように、発熱を伴うサンプルの試験需要も増えてきております。そのような際、従来の小型試験器では温度の維持が難しい試験もありました。
本装置は低GWP冷媒R448Aとその特性を最大限引き出す冷凍回路の組み合わせにより、許容発熱量が大幅に向上しております。
高発熱サンプルでも設定温度を維持しながらの試験が可能となっております。

緑本装置。青が従来機。大幅に許容発熱負荷が向上しております。

3、温度降下速度が速い

DCインバータロータリ冷凍機を標準搭載しており、温度降下時はフルパワー運転することにより変化速度を大幅に短縮しております。
高ストレスを要求する試験に対応可能で、また、試験時間の短縮にも貢献します。

まだまだ特徴がございます!第3回もお楽しみに!

最終回の第3回は、「加湿水の節水性能」・「槽内分布特性」・「多彩なオプション」を紹介させていただきます。

当製品について、興味のある方はより詳しく書かれている製品紹介のページをご確認ください。
個別のお問い合わせに関しましては「お問い合わせフォーム」よりお待ちしております。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

試験器のご紹介 小型段積み➀

小型/多段積み低温恒温(恒湿)器『HIFLEX NEO-ES』~その①~

みなさんこんにちは、エタックの森下です!
今回は、小型/多段積み低温恒温(恒湿)器『HIFLEX NEO-ES』をご紹介いたします。
当製品の一番のアピールポイントは省スペースですが、それ以外にもたくさんの特長があります。
これから数回に分けて、それらをご紹介させていただきます。
初回ご紹介する特長は「制御範囲が広い」・「消費電力が少ない」・「低GWP冷媒採用」の3つです。

1、制御範囲が広い

一般の小型槽では制御困難な常温常湿範囲の制御が可能です。
また、最高加湿98%RH運転も可能です。
さらに、観察窓(オプション)を付けた場合も-40℃運転が可能となっております。
各業界において構成部品が小型化する中、品質は過酷かつ多様な環境下でも保たれることが求められております。そうしたお客様の要求に応えられるよう、小型でありながら可能な試験範囲の広い装置となっております。

制御範囲

2、消費電力が少ない

最新のDCインバータロータリ冷凍機を用いた冷凍能力の最適化により、消費電力を大幅に低減しております。
これまでの小型試験器と比べて、消費電力は最大69% ダウンとなっております。
環境試験器は購入後、長期にわたってご利用いただく装置です。本装置はランニングコスト面でもお客様に貢献できるものとなっております。

※従来の小型試験器との消費電力の比較の例(試験条件85℃85%定値運転、稼働率8割、15円/kWhとして)
1槽あたり削減量0.7kWhx24hx365日x0.8x15円=73,584円
1槽あたり年間約7.5万円の省エネになります。3段積みのSXN403-Eを10年使った場合、約225万の省エネになります。

3、低GWP冷媒R448A(GWP1387)採用

昨今、環境問題が喫緊の課題となっておりますが、環境試験に搭載されている冷凍機の冷媒(フロンガス)においても、環境負荷の高いものの規制や転換が進んでおります。本装置は高GPW冷媒R404A(GWP3920)やR23(GWP14800)を使用せず、世界基準の低環境負荷を実現した新世代の環境試験器となっております。
R448Aは2025年までのGWP目標値(1500以下)をクリアした冷媒となっておりますので、この先も長期間安心してご使用いただけます。

エタックの低GWP化・温暖化対策への取り組みについては、特設サイトもご用意しておりますので、ぜひご覧ください。

その他多彩な特長は第2回以降でご紹介します

次回は冷凍機回路の特長に焦点を当てて、「運転可能周囲温度」・「許容発熱負荷」・「温度下降性能」などをご紹介したいと思います。

当製品について、興味のある方はより詳しく書かれている製品紹介のページをご確認ください。
個別のお問い合わせに関しましては「お問い合わせフォーム」よりお待ちしております。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

みずなみ試験所より感謝を込めて

ご来所いただいたお客様へ

みずなみ試験所では、これまでご来所いただいたお客様に感謝の気持ちをお伝えする“まいあめ”をお渡ししてまいりました。

この度、“まいあめ”に代わる第2弾の準備も整いましたのでお知らせ致します。
第2弾の内容につきましては、試験所にお越しいただいた際のお楽しみにしていただければと思います。

なお、コロナウイルスの感染対策につきましては、十分な配慮をしておりますので、ご安心して来所いただければと思います。

今後とも、みずなみ試験所をよろしくお願いいたします。

※下の写真は第1弾の“まいあめ”です。

テクダイヤ株式会社様

ご購入いただいた装置:FX411N-E
業界カテゴリ:電子部品

各種セラミックコンデンサを製造・販売されている、東京都港区のテクダイヤ株式会社様にお伺い致しました。HIFLEX NEO-Eを導入されたきっかけや、その後の使用感などについての感想をインタビューさせて頂きました。

お客様プロフィール

所在地:東京都港区芝浦4-3-4 田町きよたビル2階
従業員数:85名(2021年4月時点)
概要:
テクダイヤ株式会社は、「こうしましょう。」をモットーに、次の時代を創り出す提案企業を目指しています。工業用ダイヤモンド販売の商社からスタートし、顧客の要求に応じて徐々に事業を拡大し、高い技術力を持つ製造業者へと進化しました。現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながらさまざまな製品を世の中に送り出し、先端技術のものづくりを支えています。
URL:https://www.tecdia.com/jp/

導入の背景:使用していた他社製品の更新検討

元々、エタック装置については海外工場で使用していた経緯もありました。今回は国内で使用している他社製品の「老朽化更新」という事でお声がけをしました。MIL規格を前提とした当社要求仕様を満たす事と、環境性を意識した製品の導入を検討しました。

品質保証部
仁田 洋輝 様

選定のポイント:「低GWP冷媒(R448A:GWP1387) 」を搭載している

複数のメーカー様を検討する中で、新冷媒、つまりは環境性に対する考え方に違いがあったように思います。具体的には、代替フロンの使用抑制という近づく規制に対して、市場動向を伺うメーカー様が多いように感じた事が挙げられます。導入後のメンテナンスリスクを考え、いち早く新冷媒対応をしたエタック製品を選定しました。 

導入後も制御性・操作性共に問題なく、安定的な稼働が出来ています。使用条件は長時間の定値運転が主となりますが、今後もエタックのサポートを期待します。

エタック営業担当者より

この度は「低GWP冷媒」含め、当社製品を評価してお選び頂きまして誠にありがとうございました。ご検討当初から、代替フロンの抑制や環境性についてもアンテナを高くご調査頂いておりました為、当社のご提案をご理解頂きました。ご導入から未だ3ヵ月弱ですが、長くご愛用頂けるよう今後も一丸となってサポートさせて頂きます。「安心・快適・手間いらず」という当社コンセプトのもと、今後もより良い製品を発信し続けていけるよう努力してまいります。

トピックス

エタックの低温恒温恒湿器は、低GWP冷媒R448A(GWP1387)を採用しております。今後、水準を満たさない代替フロンは生産量・消費量の削減義務が課せられます。つまり言い換えれば、基準を満たさない冷媒使用製品は、今後メンテナンスリスクが伴うという事です。長期的な目線での装置運用という側面からも、このポイントを意識して頂ければと思います。